【Google Analytics】
リアルタイムレポートに反映されない時の対処法

サイト解析に便利なGoogle Analytics。

ページビュー数を確認したり、サイト内のクリック数を計測したりと活用できる機能が盛り沢山です。

今回は、Google Analytics でクリック計測を設定したとき、アクセスがリアルタイムレポートに反映されなかったことの解決方法をメモっています。

Google Analytics でイベントがリアルタイムレポートに反映されない原因はいくつかあるので、そういった点も合わせて確認していきます。

※ここではGoogleタグマネージャー(GTM)は導入していない前提で見ていきます。

早速、見ていきましょう!

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Google Analyticsの
リアルタイムレポートにイベントが
反映されない原因あれこれ

自分でサイトにアクセスしてみたけど、Google Analytics のリアルタイムレポートに反映されない、という場合、考えられる代表的な原因は以下の3つです。

・タグが正しく設置されていない
・利用回線のIPアドレスの除外設定をしている
・Google Analytics 側の通信障害

Google Analytics 側の通信障害はめったにないので、まずは別の問題がないか確認していきましょう。

ちなみに今回の私の場合、Google Analytics のイベントがリアルタイムレポートに反映されない原因は、上記のどれでもなく……。

謎の「内部エラー」と「ブラウザの拡張機能」が原因でした。

これはあまり一般的ではない事例かな~とも思うので、まずはよくある原因から、順番に確認していきましょう!

タグが正しく設置されているか
確認する方法

タグが正しく設置されているかどうかは、Google Analytics でデータ収集が開始されているかで分かります。

Google Analytics で過去1週間などアクセスデータが表示されている場合や、サイトのデータストリームに「過去48時間にトラフィックデータを受信しています」と表示されているなら問題なしです。

※1ページずつ手書きやコピペで設置している場合は、ページ単位で設置ミスがあるかも知れないので、よく確認してみましょう。

データが収集されているか確認する方法は以下です。

Google Analytics にログインして、左側にあるサイドメニューの下にある「管理」をクリック。


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「プロパティ設定」項目の「データの収集と修正」一覧から「データストリーム」をクリック。


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すると、データストリームが表示されます。

ここで、「過去48時間に受信しているデータはありません」と表示されている場合は、タグの設置がうまくいっていない可能性が高いです。

ページに設置している Google Analytics のタグが正しいか、タグ内のIDが間違っていないか、確認してみましょう。

Google Analytics のタグIDは、該当データストリームをクリックすると出てくる詳細画面から確認できます。

※Google Analytics で複数のデータストリームを設定していない場合は、1サイトにつき1つのデータストリームが表示されると思います。右端の「>」をクリックすればOK。

詳細画面を下にスクロールして「Googleタグ」項目の一番下にある「タグの実装手順を表示する」をクリック。


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さらに「手動でインストール」をクリックすると、該当アカウントの Google Analytics 設置コードを確認できます。


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IPアドレスの除外設定を
確認する方法

こちらは、過去にIPアドレスの除外設定をしていなければ関係ありません。

サイト解析をする際、自分のアクセスが計測されないように、IPアドレスの除外設定をすることがあります。

以前設定した覚えがあったり、サイト管理を誰かから引き継いだ場合は一度確認してみるといいかも知れません。

Google Analytics にログインしたら、さきほどと同じように「管理」>「データの収集と修正」項目の「データストリーム」と進み、確認したいデータストリームをクリック。

詳細画面が出てくるので、「Googleタグ」の項目から「タグの設定を行う」をクリック。


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Googleタグの「設定」画面になるので、下へスクロールして「もっと見る」をクリック、「内部トラフィックの定義」をクリックします。


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ここに自身でお使いのIPアドレスがある場合は、さらに除外設定があるかを確認しておきましょう。

Google Analytics に戻り、「管理」>「データの収集と修正」項目の「データフィルタ」と進みます。


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データフィルタを確認して、定義された内部トラフィック(IPアドレス)に「オペレーション:除外」とある場合は、計測から除外されている状態なのでリアルタイムレポートには反映されません。


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IPアドレスの除外設定を維持したままイベントをリアルタイムレポートで確認したい場合は、別の通信回線を利用している端末などからアクセスしてみましょう。

内部エラーとブラウザの拡張機能

ここからは、今回の私の Google Analytics イベントがリアルタイムレポートに反映されない原因だった内容を見ていきます。

まず1つ目は、Google Analytics の内部エラーです。

PCで Google Analytics を使っていて、「内部エラーが発生しました」という表示が出ると、リアルタイムレポートが反映されない場合があります。

他のレポートは表示されるものの、リアルタイムレポートだけは何も計測表示されない状態でした。

その時はスマートフォンのテザリングを使ってアクセスしていたので、それが原因なのかも知れません。

スマートフォンから見てみると、きちんとリアルタイムレポートを確認できたので「内部エラーが発生しました」という表示が出てくる場合は、別の端末や通信回線から Google Analytics にアクセスすると、リアルタイムレポートを確認できるかも知れません。

もう1つ、確認しておきたいのはブラウザの拡張機能(プラグイン)です。

Google Analytics から自分のIPを除外する設定をしていない、計測タグも正常に動いている、「内部エラー」も出てこないけど、リアルタイムレポートに反映されない……、という場合は、ブラウザの拡張機能も確認してみましょう。

私は普段から Google Chrome を使っているのですが、「Google Analytics アプトアウト アドオン」という拡張機能を使用している場合は、そのブラウザからは Google Analytics にアクセス情報が送信されません。


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スマートフォンの通信回線などはIPアドレスが変動するので、自分のアクセスを除外する目的で、何年も前にこの拡張機能をダウンロードしてオンにしていたのをすっかり忘れていました。

Google Chrome で拡張機能を確認するには、Chrome を起動して「︙」メニューをクリック、「拡張機能」という項目を選択、ポップアップの「拡張機能を管理」をクリック。

すると、「使用している拡張機能」ページになり、ダウンロードされている拡張機能が一覧で表示されます(2024年執筆時点でPC版のみ)。

「すべての拡張機能」一覧を見て「Google Analytics アプトアウト アドオン」がない場合は関係ないのでスルーでOKです。

「Google Analytics アプトアウト アドオン」があり設定がオンになっている場合は、一時的にオフにすることでアクセスデータが送信され、リアルタイムレポートに反映されるようになります。

※多少タイムラグはあります。

Google Analytics
リアルタイムレポート
余談

今回は、GoogleAnalytics でクリック計測を設定した際、リアルタイムレポートからイベントが全く確認できなかったので、あれこれ調べ回ったことをまとめてみました。

今回の私のケースは比較的マイナーかなと思いますが、なにかの参考になれば嬉しいです。

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